「リコはおかあさん」
山本 まつ子(著) 間所 ひさこ(絵)
79年ポプラ社刊行です。
良い仕事しますね。
出産のために夏休みに入って直ぐに入院してしまったお母さん。
リコはお母さんから母親役を任されます。
弟の面倒を見ながら、田舎から出てきたおばあちゃんと夏を
過ごします。お父さんは体育の先生。
現実とファンタジーを交えながらお話は進みます。
リコが弟の為に作るネギの味噌汁で、私は初めて文章による
食欲の喚起という現象を体験しましたw
今でもお味噌汁にネギが入っているとこの話を思い出すのです。
この本は小学生の時に学級文庫で読みました。
私の学校では教室の後ろに本棚が一つあって、児童小説が収めて
あったのですが(どこもそうだとは思いますが)、今にして
思えば、その本もそうとう面白くクオリティは高かった気が
します。70年代の作品は時代を差し引いてもやっぱり児童書の
黄金期でしたね。
お子さんのいる方は是非とも読んであげて欲しいです。