雨後雨

いつも降っています。日差しがあっても。

脱力

J・グリシャム。巨匠ですね。

映画化された作品も多数ありますし、

とても好きな作家です。

原子力潜水艦をめぐる巨額の横領を描いた

「パートナー」は記憶に残る傑作です。

 

 

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しかし、この辺を境にキリスト教への傾倒が作品にも

表れ出します。

「テスタメント」ではそれが顕著に。

 

 

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私は宗教を毛嫌いしているので、これでこの作家さんの

作品を読むことも無くなったか~と思ったのですが、

その後、作風もちょっと変わって、以前の様な緻密なプロット

に支えられたリーガル物ではなく、肩の力の抜けた人間臭い

作品で版を重ねます。

ひょんなことから地方の週刊新聞社の若き社主になって

立て直しに奮闘する「最後の陪審員」は気負った感じの抜けた

グリシャムさんの良い面が出た作品でした。

 

 

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今回は「危険な弁護士 上・下」を読みました。

ちょっと悪だけどとっても人間臭いラット先生が

アメリカの闇の部分に翻弄される依頼人を救うべく奮闘

する読み切りの短編。

自分の弁護はこんな人に依頼したいです。

今後もこの位の作品を末永く書き続けて欲しいなぁ。

 

 

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