レースをする人と同様、
レース専用のバイクのこともレーサーと言います。
どんなに改造にお金を掛けたバイクでもナンバーが付いていて
公道を走れるバイクはレーサーとは言いません。
競技用か否かという分け方です。
市販のナンバー付バイクをレース用に改造した車両を
「プロダクションレーサー」。
最初からレース用として設計製造された車両は「純レーサー」。
純レーサーには一般向けに市販される「市販レーサー」と
契約ライダーの為にメーカーの威信を掛けて特別に製造される
「ファクトリーマシン」があります。
IXOと言うメーカーが発売していたレース用バイクのミニチュア。
スケールは1/24サイズです。
モデルはHRC(ホンダレーシングコーポレーション)が販売していた
RS125 型式 NF4 という市販レーサーです。
全世界の歴代市販ロードレーサーで最も多く販売されたマシンです。
価格は年式にもよりますが70万円程。
同社の市販モトクロッサーCR125のエンジンを流用しているので
非常にリーズナブルで、上は世界グランプリから下は国内ノービスの
地方選手権まで、長年に渡ってグリッドの大半をこのマシンが占めました。
私は88年型を所有していました。
当時はスポークホイルで前後18インチタイヤでした。
20代の青年でも、生活の全てを捧げれば世界グランプリを走るマシンで
レースが出来る。そんな夢の詰まったマシンでした。
ゼッケン1のこのミニチュアはイタリアのライダー「ロリス・カピロッシ」
のマシンです。彼は125ccで2年連続チャンピオンになった後、
250ccでも年間タイトルを獲得。しかし、500ccとMotoGPではタイトル
を獲得することは叶わず。小さな身体をアグレッシブに使って走る
スタイルは好きだったが、やはり大排気量向きの選手では無かった気が
します。