今週もスキーです。
既に雪は融け、滑れる場所は限られます。
白馬の大雪渓に向かう事にしました。
因みに白馬岳は「はくば」では無く、「しろうま」と読みます。
大雪渓は日本3大雪渓の一つです。
他の二つは針ノ木雪渓と剣沢雪渓。
今回は遠いし、登りも長いので3時に出発。
猿倉の駐車場は7割程埋まっていました。
早速、準備をして私達も出発。
山々の雪は融け、堰堤からは凄い水量が落ちています。
雪の残る林道を雪渓の末端目指して前進。
林道歩きも飽きて来た頃に
雪渓末端に着きましたが、泥だらけのデブリ(雪崩の跡)が。
板を外して乗り越えましたが、ブーツは泥だらけ。
やっと雪渓の本格的な登り。
ここからが長いです。
意外と雪の量は多く、落石も例年並み。
登って来た斜面。
でもまだまだ先は長いです。
シールで登れる限界になったら、板をリュックに装着して
担いで登ります。
先行者の足跡が穴になって、階段状になっています。
これは「バケツ」と呼ばれていて、非常に効率良く高度を稼ぐ
ことが出来ます。
アルペンチックな景色になってきますが、単調な登りで疲れます。
いつも登りは誰よりも早い友人も、今日は寝不足で倒れそうとの事。
調子が悪そうなのでゆっくり登ります。
右に曲がって小雪渓を登って行くと
白馬岳頂上宿舎が見えました。
実際には頂上ではありません。
ここからトラバース(横移動)気味に登って行きます。
白馬三山の一つ、杓子岳。
なんとか白馬山荘に到着。
実際の山頂はスキーをここに置いて、歩いて20分程掛かります。
今回はスキーが目的なので、ここで終了することにしました。
山荘の快適なテーブルをお借りして昼食。
レストラン(この高度に)の中は冬の間に雪が吹き込んで大変なことに。
オスの雷鳥さん。
カエルみたいな声で鳴きます。
目の前には剣岳。
時々、日も差して神々しい。
さて、では滑りましょう。
山荘の下からスタート。
雪渓は傾斜はそこそこですが、雪は柔らかいので緊張感はありません。
しかし、GWから後に薄っすら降った新雪がストップスノーになり
かなりブレーキが掛かったりします。
そして、雪に埋まった落石が怖い。
二度程、大きな石を踏んでしまい大転倒をしてしまいました。
板にも大分ダメージが(涙)
苦労して登った斜面も滑ればあっと言う間です。
下部の林道は雪を拾いつつ、最後まで粘って、最後は板を持って
歩きです。小さな沢で泥だらけの板とブーツを洗って駐車場着。
ブユが大発生しているので、さっさと着替えて温泉へ。
昔、旅行で入浴したヌルヌル系の露天風呂に入ってさっぱり。
その後、リクエストされていた日本酒、小谷錦を購入して岐路に
つきました。
今シーズンはこれで板納めです。
最初は3回位、山を滑れれば良いなぁ~と思っていたのですが、
思いがけず、二か月半に渡って、毎週の様に滑れる事になって
大変幸せなシーズンとなりました。
まあ、技術的にはあまり進歩しませんでしたが、課題も見つかった
ので、それは来シーズンに。
兎に角、怪我や事故が無くて良かったです。