私には歳の離れた姉がいました。
サザエさんとカツオの様な感じです。
残念ながら癌家系の我が家の定めなのか、まだ若いのに他界してしまいました。
もう、病状がかなり進行したころ、
どうしても伝えておきたいことがあった姉はか細い声で
「かあちゃん」と母を呼びました。
(田舎で一次産業に従事してきた家族なので両親のことは
父ちゃん、母ちゃんと呼ぶのが習わしでした)
ずっと担当して下さっていた聡明で優しい看護師さんが
「かあちゃんて、これ以上縮めることが出来ないのに全てが詰まった
本当に良い言葉ですね」と言ってくれました。
大きな目に今にもこぼれそうな涙が浮かんでいたのを良く覚えています。
姉の最期は幸せだったと思います。
いつの間にか姉の年齢を追い越してしまいました。
その分まで私がしっかり生きなければと思うのですが、
何が出来る訳ではないので、責めてやりたいことを納得いくまで
やろうと思います。その齢まで生きたのにまだ後悔があるのかと
毒舌だった姉に笑われたくはないのでw
コロナの暗いニュースを吹き飛ばすニュース。
いつも訪問して下さっているアメリカ在住のマムさんがご入籍なさいました。
木陰での誓い、素敵だなぁ。
お二人は同級生。
40年越しの想いが実を結びました。本当に素晴らしい!!
マムさんも夫様も本当に「格好いい」大人です。
そしてマムさんには姉がしみじみと「かあちゃん」と呼んだ
のと同じ、女性として母としての大きさを感じます。
海外で働き自立して生きる。さぞご苦労もあったことでしょう。
ご結婚、本当におめでとうございます。