雨後雨

いつも降っています。日差しがあっても。

三大雪渓を滑ろう

富士山に続いては雪渓です。

三大雪渓は~

 

剣沢大雪渓

針ノ木大雪渓

白馬大雪渓

 

の3つと言われています。

まあ、この辺は日本三大名瀑と同じで根拠は?

と言われれば微妙ですが、そういうものなのでしょう。

 

滑れる時期は何れも残雪期。

GW頃となります。

場所は長野県大町周辺に集中しています。

要は北アルプスということですね。

 

 

取り付きまで一番大変なのは剣沢です。

通常はGW頃にアルペンルートが開通してから長野、または富山側

から交通機関を利用して立山の室堂まで上がります。

有名な雪の壁やトロッコ列車があるのは富山側。

長野側は元々関電トンネルがベースなのでロープウェイと黒部ダム

山東壁と言った見所はあるものの、「移動」感が強め。

特にスキー道具一式と幕営道具を背負って観光客と満員のバスに乗る

のは結構な苦痛です。

室堂に着いたらその日はそこで一泊。

次の日に剣沢を目指す事になります。

どんどん滑っていけますが、滑った分だけ登り返さなければなりません。

まあしかし、室堂まで上がってしまえば剣沢以外にも魅力的な斜面や

ルートは無尽蔵。更にお金さえ払えばテント泊でも周辺にあるロッジで

お風呂もビールも食堂での食事も出来ます。

この地で3~4泊して春スキーを満喫したらそれはきっと素晴らしい

思い出になることでしょう。

 

 

 

 

針ノ木大雪渓は先述したアルペンルートの長野側乗り口が起点になります。

つまり、どちらに行くにせよ車を駐車する場所は同じ。

因みに駐車場は離れた下側は無料でチケット売り場に近い方は有料です。

針ノ木の場合はここから板を担いで歩きになります。

沢に入って雪が繋がったらシールを貼ってスキーで登ります。

この雪渓の特徴は一直線に登って一気に滑る~と言う感じで、

ボード向きでもあります。

上部に行くほど傾斜が増して、途中からは再度板を担いでアイゼンで

の歩行となります。

山頂からのワンピッチはかなり急でジャンプターンをしながら

慎重に滑ります。スラフ(軽い表層雪崩)を起こしてしまうと登ってくる

方を危険にさらしてしまうので殊更注意が必要です。

遅い時期まで滑れるし、お金も掛からず駐車場から直ぐ登り出せる

満足感の高いルートです。

 

 

 

一般の方が雪渓と聞いて真っ先に思い出すのは白馬の大雪渓ではないでしょうか?

アプローチは白馬村の裏手を山に向かって細い道路を車で進みます。

猿倉の駐車場が基点。ここまでの除雪が終わるのがGW少し前位なので

一般的にはその頃がシーズンとなります。

大抵、駐車場はかなりですの台数です。

用意が出来たら駐車場横の林道(砂防ダム建設道路)を板を担いで歩きます。

雪が繋がればスキーを履いて歩けます。

1時間ちょっと歩けば雪渓の末端である白馬尻。

ここから本格的な登りです。

大雪渓が終わったら右に折れて小雪渓を登ります。

白馬山荘がスキーでのゴール。

ここから白馬岳山頂までは歩いて30分程。

登りは5~6時間半位でしょうか?

私はテレマークスキーでしか滑ったことがないのですが、

流石にこの標高差を登ると足が終わってしまって滑りを楽しめない

ので、次回はアルペンスキーでチャレンジする予定です。

 

 

 

小石が板を傷つけたり、落石に対する注意が必要だったり気を使う面も

ありますが、やはりスキーシーズンも終わりと言う頃に清々しい春の

気候の中、高い山に登って滑れるのは雪渓滑降の大いなる魅力です。