砂田 弘 著/山中 冬児 絵
78年刊行。またもポプラ社です。
素晴らしい出版社ですね。
私が小学低学年の時に購入しました。
毎年夏休みになると、学校に出入りしている書店が営業
を行っており、生徒が先生から購入用紙を貰って学校を通して本を
購入すると言う、今の常識だとととんでもない商売が行われていました。
因みに、学研の科学と学習も業者が校内で直接生徒に売るという方法w
裕福な家の子は両方(確か片方400円位だった)購入していました。
当然、子供にとっては付録が目当てです。
我が家はどちらか片方だけと言う約束だったので、面白そうな付録
(そのころから模型少年だったので大抵は科学)の方を選んでいました。
そんな訳で、夏の図書は1年生の時は「つりばしわたれ/長崎源之助」で
2年生の時にこの「二死満塁」を購入したのでした。
あらすじは、給食費を無くしてしまった野球少年が不良の友人にお金を
借りたことによって八百長を強要され泥沼にはまっていく~と言った
ちょっとかわいそうな内容です。
しかし、購入したものの、子供の時にこの本を読んだ記憶が全くありま
せん。確か、野球少年だった兄に先に読まれて、そのまま返してもらって
いなかったような気がします。ひどい話ですw
まあ、そんな経緯もあって、本書を読んだのは中学生の時に図書館で。
ドラマ化もされました。
人生のピンチに立たされている大人にも是非読んで欲しい一冊です。
因みに科学と学習も、校内での直接販売が問題になり、小学高学年に
なると訪問販売に切り替わりました。
「まだかなまだかな~学研のおばさんまだかな~♬」
という、今だったら福島 瑞穂が卒倒しそうな失礼な歌詞のCMを
覚えていらっしゃる方もいるのではないでしょうか?
大らかな時代でしたね。