本好きの人にはなんとなく頭の上がらない作家さんと言う
存在が居るものだ(と思う)。
初めて読んだ本格的な小説の作者だったり、
夏休みの感想文をひねり出す為に読んだ体を装ったと言う
後ろめたさだったりw
私にとってそれは今江祥智氏であります。
児童文学の巨星であります、
私は小学生の時に上記の作品を感想文を書くために購入しました。
田舎の少年だったので書店の在る街まではバスで30分程、
一人でバスに乗って一人でこの本を選び、帰りに食堂に入って
一人でラーメンを食べたのを覚えています。
この時の感想文は我ながら小学生の考察の域を超えた内容~と
自画自賛する出来栄えだったのですが私の事が大嫌いな女性の教師
には酷い評価をされたのでした。
まあ小学生の頃は人生で最も尖っていたので
「あなたにわかってもらわなくてけっこう」
位の勢いですwなんとも小生意気なガキですねww
しかしこの一冊は毎年夏が来ると読み返す、私にとっては大切な
ものとなったのです。
そしてこの「優しさごっこ」は冬になると読み返したくなる
作品なのです。
児童文学と小説の境を超える作品と評されています。
今江さんの作品は懐かしく優しいんですよねぇ。
何度読んでも子供の頃に私を引き戻してくれて
自然と頭が下がってしまう作家さんなのです。
夏と言うのは懐かしいあの一冊を再読するには良い季節なので
しょうね。