フライフィッシングはイギリス発祥だけあってめんどうくさい。
特にタイ二ング(毛鉤を巻く作業)は専用の道具を多数必要と
するので大変なのです。
専用とは言いましてもその辺に転がってる(我が家の場合)
工具や有り合わせの材料で自作出来ないことはないのですが、
どうもこの釣りは、そう言うDIY的な試みと相性が悪いといいますかw
まあ、最近はそんなスノビィッシュな部分はかなり薄まったのですが。
私はひねくれ者なので、敢えて金属加工用のバイスだけを使って
毛鉤を巻き続けてきたのですが、なんとなくそんな拘りに縛られる
のもそろそろ卒業しても良いのかと思い、今年からは専用のタイ二ング
キットを使用しています。
人はこうして志を快適性に置き換えてゆくのですねw
キャップス(caps) バイスツールキット
最安値のタイニングキット。
実売6千円弱の安物です。
多分、この様な入門用セットの例に漏れず、使いにくい物から
次々に買い換えて行くことになるのでしょう。
しかし、これらを全て納得のいく商品で揃えたら恐らく10万円
位はすると思います。
だから良いのです。まずはこれで巻いてみることが大事。
入門用のフルセットというのはハードルを下げることにこそ
存在意義があると思うのです。
今年の冬はちょっと使い難い道具に文句は言わず、
大らかな心で一本ずつ丁寧に毛鉤を巻こうと思います。
そして、そんな祈りの籠った毛鉤は猜疑心に満ちたスレた鱒に
見破られることなく、私の竿をしならせることでしょう。