前回書きました通り対辺11ミリのナットを回せる
工具を用意しなければなりません。
百均まで行く程足の具合は良く無いので
スパナを加工することに。
幸い妻の人が間に合わせで買ったらしい百均の
8-10ミリのやつが有りました。
しかし、ヤスリは模型用の丸棒しかありません。
まあでもなんとかなるでしょう。
凡そ削りたい形状と真逆のヤスリですがなんとか
削れました。
ほらねw
しかし、安物の工具とは言え
金属を1ミリ手作業で削ると言うのは大変な事です。
私は研磨なんて全然好きではありません。
唯、これまでの人生で色々な物を削って来ました。
ヤスリ、電動共にどんな職人さんと仕事をしても
そうそう負ける事もありません。
特にこの5年位は硬い材への目の入れ方は相当
上達しました。
数年前に他業種で研磨をやってみたかったものの
事情が有って転職してきた若者に仕事を教える
機会がありました。
当然、研磨をやりたそうなのでやらせてみます。
しかし出来ません。
そりゃそうだ。
その手の専門学校を出てやりたい仕事を夢に
描いてもそんなもんはイメージでしかありません。
研磨がやりたいなら仕事としてチャンスを
与えられるとかじゃ無くてとにかくヤスリで
なんでも良いから鉄を削れ。
飯を食うのも忘れて削り続けた時間。
そう言う情熱を差し出さなければ人には鉄は
削れない。
私はその様なアドバイスをしました。
そして辞めていきました。
私は研磨なんてやりたくもないけど必要な物を
作るためにはなんでも削る。
そんな私も研磨のプロにはなれない。
やりたいことと出来ることは違うし
特に物作りの現場は想像の何倍もキツくて
単調で見返りは自分の中の達成感だけで
ある場合が殆どです。
