芦沢一洋(あしざわ かずひろ)さんは70年代からアウトドアへの
造詣が深く、バックパッキングや釣りに関するエッセイや入門書に
優れた作品を残してきました。
残念ながら癌の為にお亡くなりになってしまったのですが、
一度読むと心に残り、何年か経つと必ずまた読み返したくなる
文章を綴る本当に良い作家さんでした。
「アーバン・アウトドア・ライフ」
80年代、高校生の頃に読みました。
講談社現代新書の書籍を田舎の本屋さんが取り扱ってくれてました。
BLT(ベーコンレタストマト)サンドイッチの章の下りを今でも
鮮明に覚えています。
「バックパッキング入門」
76年に刊行された一冊でずっと読みたいと思っていました。
最近、復刊したので今回入手することが出来ました。
(上記のアーバンアウトドアライフも復刊しました)
芦沢氏は世界的な名著 コリン・フレッチャーの「遊歩大全」の訳も
担当なさっていますが、本書はその2年前に刊行されています。
JUN SPORTSのフレームザックに寝袋とマットを外付けして
アウトドアを旅する。
当時、それが可能だった年齢の若者にとっては本当に夢が詰まった
一冊だっと予想できます。
静かなセカンドハウスの夜に、時間を掛けてじっくりと読みたいと
思います。