雨後雨

いつも降っています。日差しがあっても。

雪崩

今年は暖冬なので雪崩も頻発しています。

バックカントリースキーヤー&ボーダーが巻き込まれる

事故も毎週の様に起こっています。

心が痛い。。。。。

 

自然の山を滑る権利は誰にでもあります。

信仰の対象であったり、自然保護の理由で入山時期の規制が

されていない山であれば自分の足で登って滑り降りるのは

自由です。

また、一般的にサイドカントリーと呼ばれるスキー場のリフトを

利用して高度を稼ぎコース外を滑る場合やリフトトップから

更に上部を滑る場合はそこまでスキー場の施設を利用した上に

事故が起こればスキー場の人員や設備が動員されることに

なりますので登山届や念書や持参する道具等、

全てスキー場のルールに従う必要があります。

ここでいつも持ち出されるのが「自己責任」と言う免罪符。

これは個人的な考えになると前置きさせて頂きますが、

 

「自己責任で入山します」

 

「入山するなら自己責任で」

 

でも実際に事故が起こればなんの意味も持たないんですよねぇ。

遭難すれば救助を要請するし(しかもスマホでw)、

要請されれば救助を行わない訳にはいきません。

まあその救助も一般の方は知らないあれやこれやの大人の

事情が絡んだものになるのですが、兎に角事故が起こってしまえば

救助隊の皆さんは命を賭して遊びで問題を起こした困った人を

救わなければならないのです。

当然、救助後は警察で事情聴取が行われたり民間ヘリが飛んだりすれば

数百万円の支払い義務が生じたりするのですが、私が知る限り

山で事故を起こした人って総じてあまり反省しないですよ。

やれやれ。

 

遭難の可能性は誰にでもあります。

どんなに入念な準備をしてどんなに経験値を上げても

自然の驚異を全て予見することは出来ません。

そして現在の救助システムや法的な規制も急速に変革することは

ないでしょう。精々、山岳保険に入る位で。

であれば、山に入る人に求めれれるのはやはり「覚悟」だと

思うのです。

救助されるまで最大限の自己解決と生き延びる努力をするのは

当然のこと。問題は助けてもらった後にどうするかです。

 

まあそんなことにならない様に、皆さんこれから雪融けまで

バックカントリーの最盛期をどうぞ心ゆくまで楽しんで下さい。

ご安全に。

 

 

 

乗鞍岳を滑った際の一枚。

山スキーで3000m峰を滑れるのは痛快です。

これぞ春スキーですね。